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2007.05.23 漫画 006
伊藤潤二 『地獄星 レミナ』 小学館


伊藤潤二先生の隠れた名作!
今まで数々の奇想天外なホラー漫画を
世に送り出してきた伊藤潤二さんですから、
期待しないわけがありません。
でもこれは単行本出てから知った笑
最近漫画は単行本でしか読まなくなったなぁとつくづく思いました。

我々の宇宙と別の宇宙をつなぐ
「ワームホール」から出現した未知の惑星。
その発見者である大黒博士は、
一人娘麗美奈の名にちなんで「レミナ星」と名付けました。
この異次元惑星の発見は絶賛され、
麗美奈も芸能界デビューを果たすなど、
一躍時の人となります。
しかし、レミナ星が惑星を次々と消滅させ、
地球消滅の危機が伝えられると、
群衆の態度は一変し、
ついには大黒親子の命が狙われる事態に…。

今回は何と怪奇SFです!
ニュアンス的には『うずまき』に似てる感じかもしれませんね。
近未来なのに何故か古臭い衣装だったりするところが
伊藤潤二っぽくてたまりません。
それにしてもこの人のパニック描写は凄まじいものがあると思います。
『死びとの恋わずらい』『ギョ』等で見せる、
群集の力というか迫力はものすごいですね。
これは細かいペンタッチだからこそなせる技なのかなぁ。
人間て怖い。
とにかく相変わらず発想がすごいですよ。
伊藤潤二はいつもタイトルから「何じゃ!?」と思わせてくれます。
同時収録の短編『億万ぼっち』も恐ろしすぎます。
これは思わず買っちゃいますよねぇ。
ビッグコミックオリジナル増刊号で不定期連載中の
「伊藤潤二の怪奇漫画館」シリーズもどんどん続けてほしいです。

恐怖と笑いは紙一重と言いますが、
正にそれをうまく使っている漫画家さんの一人だと思います。
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古谷実さんの新作『わにとかげぎす』が
もう終わってしまったらしいですね…。
僕は単行本派なのでまだ3巻ですが、
すぐに4巻が出てそれで終わりみたい。
内容は何だか賛否両論で
『シガテラ』と同じっていう意見もちらほら。
う~ん、確かに展開とかは似てるところもありますけど、
僕はそれなりに楽しませてもらってたので残念です。
でもやっぱりもう一度ギャグが読みたい!

最近暖かくてかなりいい感じです。
Tシャツ一枚でふらっと外出れるのっていいですよね~。
夏生まれということもあって暑いの好きですから。
やけに熱い男は嫌ですよ。
何だろうな、冬もそれなりに好きなんですけど、
寒いのは我慢できないっていうのがあって。
花粉症もないし、消去法でいくと夏が残るんですよね笑
今年も柴又の花火は楽しみです!

福島県の例の事件で、
またホラーものに規制がかかりそうな雰囲気ですね。
もう本当に勘弁してほしいものです。
そういう見方をされると、
家なんかかなりヤバいなぁと思います笑
そうそう、『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』のDVD化が遂に、
遂に決定しましたね!
夏が待ち遠しいぜ。

早く刺青入れたい。
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2007.05.20 神様を大切に
昨日は三社祭でした!
sanja_matsuri02.jpg

子供の頃家族と行ったきりで、
かなり久々だったのでウキウキで行きました。
お昼頃浅草に着いて、
とりあえず浅草寺に向かおうとしたら
前方に御神輿がちらりと見えたので、
早速場所を取り最前列をゲット。
ちょうど御神輿がお祓いを受けて帰るところでした。
各町会の御神輿が次々と前を通る中、
子供達がかわいかった~。
彼女が写真を撮りまくってました。
sanja_matsuri01.jpg

彼女とも話しましたが、
子供の頃から当たり前のようにああやってお祭に参加してたら、
そりゃ好きになりますよね。
子供を肩車するお父さんは素敵でした。
あと、やっぱり下町の男はかっこいい!
おじいちゃんも若い人も皆一丸となってて凄かったです。
ビールもいっぱい呑んで大満足。
町屋のお祭も楽しみだぜ~!

この御神輿を見て、
やっぱり和彫りはいいなぁと思い、
入れたくなったのは言うまでもありません。
sanja_matsuri03.jpg

帰りに上野に寄ってCA4LAで彼女のママに帽子を購入。
CA4LAは相変わらずいい帽子ばっかり。
次に買うやつも決まったし、早く給料日にならないかな~。
2007.05.17 漫画 005
藤田和日郎 『邪眼は月輪に飛ぶ』 小学館
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『うしおととら』『からくりサーカス』の藤田和日郎が久々に放つ、
超大型バトルロマン!
前作が終了してからそんなに経ってないのにこの完成度とは、
流石です。
長編大作が多い藤田さんには珍しく、
集中連載でした。
しかしながら迫力のある絵は相変わらず凄くて、
内容にも引き込まれてしまって一気に読んじゃいました。
本当に外れがない漫画家さん。
しかもモーニングでは早くも
新連載『黒博物館 スプリンガルド』が始まってます!
こちらも楽しみですね~!

目で見たものの全てを死に至らしめるという
恐ろしい邪眼を持ったフクロウ、コードネームはミネルヴァ。
奴が降り立った東京の街は空前の死者を出し、
もはや日本は壊滅状態。
この異常事態に、
かつてミネルヴァを一度だけ撃ち落としたことのある猟師の鵜平が、
米軍の要請を受けて再び銃を取ることに。
悪魔のフクロウとの決着は果たしてつくのか…!

まず藤田ファンを驚かせたのは、
集中連載ということでしょう。
長編大作でこそ練りに練られた
藤田さんらしい怒涛の展開があると思ってましたし。
しかしそんな不安を一掃してくれました!
疾走感が今作もばっちり凝縮されていて、
一気に読ませてくれます。
しかも凄まじい程の内容。
見ただけで殺せるフクロウなんて怖すぎますよ。
それに立ち向かう猟師の鵜平、
デルタフォースのマイク等、
人物描写も非常に的確です。
ただのバトルもので終わらないのは
この人物描写が凄いからだと思いますね。
これっぽっちも期待を裏切らない作品でした。
藤田さんといえば長編という感じでしたが、
短編でもいけるんじゃないでしょうか。
とにかく仕事を全然休まないので、
お身体に気を付けて頑張っていただきたいです。
新作も青年誌での連載なので期待も膨らみますね!
2007.05.16 映画 006
Mistics in Bali (1981)
首だけ女の恐怖


神秘のバリ島、
胎児の血を求めて今宵も首が飛ぶ!

B級ホラー好きなら外せない一本。
探していたのですが、渋谷ツタヤにありました。
念願叶った~!
インドネシア産の妖怪ホラーで、かなりの怪作です。
まぁ百聞は一見に如かずですね。

アメリカ人女子大生キャシーは、
黒魔術の研究の為バリ島に滞在。
現地の呪術師に黒魔術を習いながら研究を進めていく彼女でしたが、
実は騙されていたのです。
キャシーは夜になると、
首から内臓をぶら下げて
胎児の血を求め彷徨う妖怪へと変わってしまうのだった!
果たして彼女を待ち受ける運命とは…!?

バリ島を舞台にしたB級ホラーの決定版です。
う~ん、全編に漂うちゃちさがたまりません。
黒魔術の修行も、豚に変身したり蛇に変身したりと、
僕らからするとヘンテコな展開ばかり。
やっぱりこういうのは深夜に限る!
と、どうも笑ってしまうような感じですが、
東南アジアには今も黒魔術が語り継がれているらしいです。
特にバリ島には「リアク(レアック)」という呪術が信じられているし、
本編で呪術師同士が闘うシーンもそれを参考にしているとのこと。
更にマレーシア近辺では、
首から消化器官をぶら下げて空を飛び、
胎児の血を吸う「ペナンガラン」という怪物の話もあるそうです。
そういった話を聞くと、
現地の人達はこの映画で
結構恐怖を感じたりしたのかなぁとも思います。
東南アジア、掘り下げる価値は充分にありそうです!

因みに「ペナンガラン」の退治の仕方ですが、
棘の多いツル草等を窓辺につるしておけば
引っかかって身動きがとれなくなるので、
そこを焼き払ってしまいましょう。
全身をそっと慈しむような春先の優しい光と風に
遠い憧れにも似た微かな感情の震えを覚えるなら、
さあ、手をとって外へ出よう。


2007.05.13(SUN)
SPRING SMILE JAM!@上野恩賜公園水上音楽堂
RICO RODRIGUEZ MEETS COOL WISE MEN
THE ZOOT16
RUB-A-DUB MARKET
bonobos
RANKIN TAXI
湯島天神白梅太鼓
CARIBBEAN DANDY
未来世紀メキシコ
しびれKING
MC MARTIN KINOO

昨日は待ちに待ったSPRING SMILE JAM!
何気にレゲエのライブは久々だったし、
何より上野恩賜公園水上音楽堂という絶好の場所。
思った通りユルユルな感じで
やっぱりレゲエはいいなぁと思ったわけです。
しかも天気よかった!
雨かと思ってたから本当嬉しかった!

THE ZOOT16
初観です。
俊美さん…ズルすぎます。何ですかあの渋さ。
音の凝りも凄くて、完全に身体持っていかれました。
てかやっぱり俊美さんの声ヤバいですね。
ベスト・アクト!

RUB-A-DUB MARKET
ダンスホールは聴くのも久々でしたが、
あったかい日に外で聴くのは最高ですね。
歌い方好きです!

RANKIN TAXI
メチャ笑わせてもらいました。
ベテランの人はやっぱりかっこいいし、うまい!
人身事故え~。人身事故あっあ~。

bonobos
彼女に教えてもらったバンド。
観るの初めてでしたが、
ほんわかしててよかったです。
もっと観たいなぁと思いました。
また観に行きたい。

湯島天神白梅太鼓
近くで観たからかな、
朝霧の時の太鼓より迫力がある感じもしました。
会場に響き渡る重厚な太鼓の音、素晴らしかったです!

RICO RODRIGUEZ MEETS COOL WISE MEN
夕日に照らされた上野公園に遂に登場、RICO RODRIGUEZ!
おじいちゃんが本当に楽しそうに演奏する姿は感動でした。
かなり自由にやってたし笑
COOL WISE MENの音は凄かった。
PAがDRY&HEAVYの内田さんということもあって、
極上のDUBサウンド!
個々の楽器のぶつかり合いがかなりの快感を生んでいました。
皆テクニックもセンスもすげぇ。
自分の役割をしっかり認識したうえで、
その中でどれだけいい音楽を作れるかということでしょうか。
『RIVER OF BABYLON』では思わず涙腺を刺激され…
最高の瞬間に出会えました!

昨日は人生史上五本の指に入る程のイベントでした。
また上野でやってほしいなぁ。
下町レゲエ、促進~!
会社の近くに外国人観光者用のゲストハウスがあるんです。
普通のアパートみたいな感じなんですが、
浮世絵とかが貼ってあって英語で何か書いてあったり。
浅草だからやっぱ多いみたいですね。
で、その隣にこれまた外国人向けの
バー&レストランみたいなところがあって、
お昼に先輩と入ってみました。
夜はいい感じのバーになるんだろうなぁという感じで、
日本酒も安そう。
ちょうど外国人の方々も2、3組いらしてたんですが、
皆何とご飯に醤油かけて食べてたんですよ!
味とか薄く感じるんですかねぇなんて話してたんですが、
寿司の延長なのかなとも思いました。
でも逆に僕らが普通にやってることで、
外国の人が見たら「それおかしいだろ!」って
突っ込むところいっぱいありますよね、絶対。
文化とか習慣て不思議です。
日本も戦後に欧米の食物とかががっつり入ってきて、
体質も徐々に変わっていってるとのこと。
この豊かな国はどうなっていくんでしょかねぇ。
超客観的笑

相変わらず小林泰三氏の小説にハマっております。
zinju_zaiku.jpg

この『人獣細工』、表題作の他に2話を収録した短編集です。
ブタの臓器を移植された女性の苦悩と悲劇。
異種移植が可能になれば
必ず出てくるであろう問題を絶望感たっぷりに表現しています。
『吸血狩り』も面白いです。
従姉を陥れようとする吸血鬼を退治すべく奮闘する少年。
でも恐ろしいことに、
彼は実は吸血鬼じゃないかもしれないんですね。
少年の想像力が膨らみすぎてしまった末の
悲劇なのかもしれないのです。
そことを作者は一切教えてくれず、
読者の判断に委ねています。
緊迫感溢れる描写が素晴らしいです。
しかし何といっても最後の『本』でしょう!
現実と非現実の境目がぐちゃぐちゃになるような、
小林泰三の罠が全編に張り巡らされている感じ。
言葉にするのが本当に難しい小説です。
果たして小林氏の罠を全てクリアすることができたんでしょうか。
それは自分でもよく分かりません…。
この何ともいえない気持ちを、
是非とも体験していただきたいです!
2007.05.09 漫画 004
古泉智浩 『ライフ・イズ・デッド』 双葉社
life_is_dead.jpg

古泉智浩氏渾身の一冊!
好きな漫画家さんが
ゾンビ漫画を書いてくれるなんて思いませんでした。
いや、この作品で
古泉さんが好きになったと言ってもいいかもしれません。
アックスでは毎回楽しませてもらっていますが、
単行本は初めて買ったので。
内容はコメディ調かと思ってたんですが、
結構シリアスな感じでした。
大傑作『ショーン・オブ・ザ・デッド』を彷彿とさせるユルさもあり、
古泉さん特有の絵が何ともいえない怖さを出してましたね~。

アンデッド・ウィルス(UDV)が蔓延する現代。
ウィルスは噛みつきの他に性交渉などでも感染します。
初めは風邪に似た症状ですが次第に運動能力が衰え、
感染レベルが4~5になると完全にゾンビ化してしまうわけです。
田舎に住むニートの赤星逝雄はヤリマンの茜と生でやりまくった為
感染してしまい(茜は感染者だった)、現在レベル3。
迫り来る死への恐怖と闘いながらも、
残り少ない人生を恋に趣味に生きる逝雄の青春を描いた漫画です。

あとがきで古泉さんも書いていますが、
生と死について真剣に考えてみると
ゾンビという題材も色々思うところがありますよね。
この漫画では噛まれてすぐにゾンビ化するというわけではなく、
最初は意識もしっかりしていて徐々に凶暴化していくんです。
自分はもうすぐ死ぬと分かっているのにどうすることもできない現実。
この理不尽な現状は本当厳しい。
単純に笑い飛ばせない内容でもあります。
かなり濃い漫画でした。
世の中の侘しさ、虚しさみたいなものを
ゾンビ漫画を通して的確に描いていると思います。
古泉さんの他の作品も読むべし!ですね。
2007.05.06 映画 005
13 Tzameti (2005)
13 ザメッティ
13_tzameti.jpg

折角のGWなのに観たい映画が全然なくて探してたら、
パッと目についたこれが面白そうだったんで行ってきました。
モノクロというのと予告編がとにかく凄かったので、
いけそうな気がしたんですね。
聞けばヴェネチアとかサンダンスでも評価が高かったとか。
何だか単館を映画館で観るのは久々な感じでよかったです!
当たり前ですが、やっぱり映画館はいいなぁと思ったわけです。

貧しい暮らしのセバスチャンは
ひょんなことから大金を手にするチャンスを掴むことに。
何も知らないまま、謎の手紙と切符、「13」と記された
カードを頼りに辿り着いた場所はとある森の中にある家。
彼が参加するのは何とも邪悪なゲーム。
13人のプレイヤーが銃を持ち円状に配置され、
中央にある電球の点灯を合図に一斉に引き金を引くという、
集団ロシアン・ルーレット。
そこには、プレイヤーの生死に莫大な現金を賭ける
ギャンブラーたちの欲望が渦巻いていた…。
「ランプが点いたら引き金を引け!!」

監督はグルジアのゲラ・バブルアニ。
初長編監督作品ということですが、
強烈なインパクトを残しています。
13人のロシアン・ルーレットがまず凄いのですが、
もう神経がすり減るんじゃないかっていうような緊張感の連続。
しかもモノクロなので、陰鬱な表情が際立つんです。
思えばデヴィッド・リンチのデビュー作
『イレイザーヘッド』もB&Wですよね。
ぬめっとして暗い映画にぴったりのような気がします。
ハリウッド・リメイクも決定したらしいですが、
バブルアニ監督またいい映画を撮ってくれそうです!
というわけで思わぬヒットだった『13 ザメッティ』、
やっぱり基本的に暗い映画が好きなんだなぁと感じたわけでした笑
2007.05.01 映画 004
デスノート 前編 (2006)


デスノート the Last name (2006)
death_note_the_last_name.gif

何かと話題の『デスノート』をやっとこさ観ました。
漫画は大ヒットしただけあって当たり前に面白くて、
まだ最後まで読んでないんですけど楽しみです。
映画版は最初あんまり観る気はなかったのですが、
監督があの金子修介さんということで一気にテンション上がりました。
平成ガメラ3部作で完璧にファンになってしまっていたので笑

映画版は途中までは大体コミックと同じ流れで、
後半がらっと変わってきます。
これだけ凝った話をよく4時間半でまとめたなぁという感じ。
しかも漫画より格段に分かり易くなっていたし、
最後のどんでん返しも面白い。
かなり純粋に楽しめました。
金子さんの演出はやっぱりいいですね。
コミックの緊迫感を全然損なわずに、
独自の世界観もしっかり出しています。
藤原竜也は舞台をやってから演技力が増した気がしましたね。
松山ケンイチもよかった。
わざと言葉の区切れを中途半端にして、
Lの異様な雰囲気を強調する喋り方も素敵でした。

早くもスピンオフが決定したらしいですね。
是非ともまた金子監督に撮っていただきたい!
最近また、邦画が元気なので楽しみです。
『神の左手悪魔の右手』も絶対観ないと!